[Kaiband]レコード盤ガイド

1974年〜1990年にかけて製造された甲斐バンドのレコード盤について解説しています。

7シ01「バス通り/魔女の季節」

<バス通り/魔女の季節>

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甲斐バンドのデビューシングル盤は1974年11月4日に発売されました。

詳しいレコーディングの様子は不明ですが、74年の8月31日に福岡電気ホールで開催された「出発コンサート」をはさみ、8月26日〜10月21日にデビューアルバム「らいむらいと」のレコーディングを終えています。

ジャケット裏面に記載されている問い合わせ先が「シンコーミュージック」となっています。甲斐バンドのメンバーは、デビューにあたり「シンコーミュージック」の社員として契約したとのことです。

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CSは通称「EMIリミテッド」と呼ばれているものです。時代によってCSのデザインは変わっていきますが、「バス通り」に関しては「EMIリミテッド」以外のCSを見かけたことはありません。(もちろん見たことがないだけで存在するかも知れません)

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リムの部分に印刷されたマークは●が3つのタイプ(● ● ●)になっています。こちらも時代によって★が3つのタイプ(★★★)が見られますが、「バス通り」に関しては、やはり●●●以外見たことはありません。

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価格は¥500となっています。

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送り溝の情報は

ETP-20071-A 1S 1 〄 4-X

ETP-20071-B 1S 2

となっています。

ラッカー番号を示すマトは両面1S、マザーは表記なしのため両面1、スタンパー番号はA面1、B面2ということで、極めて初期にプレスされた盤であることがわかります。

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そしてPMは4-X(74年の10月プレス)。発売日が11月4日だから、その前月プレスを示すPM4-Xの盤がファーストプレスということになります。

「バス通り」の見本盤は通常の白レーベルの他に、「九州最後のスーパー・スター」と書かれたものが存在します。私自身はオークションで1度見つけて入札し他ことがありますが、落とすことができませんでした。それ以降は同じ見本盤を見かけることもなくなりました。


<プロモーションに使用されたコピー>

あくなき音楽への情熱と意欲によって

深く見事に描く、そのサウンド

あまりにも強靭な甲斐・パワー

いま この世界に熱風を送りこむ